茶室イクサーの独り言(仮)

ARAMには物語がある

速く走るために必要な筋肉は

 9年前にmixiで書いた記事の転載です。今の理論とちょっと違うかもしれないので注意。ランニングやってる友だち用。

 

↓以下転載↓

 今日は解剖学の教科書を読んでいてふと思ったことについて書きます。 基本的に私見なので断定的な口調だとしてもあまり気にしないでください。


 速く走るのに必要な筋肉ってどこでしょうか? 結論から言うと、メインは「大殿筋」と「腸腰筋」だと考えます。そう思う理由を以下に述べます。

 

 速く走るためには
1「スイング」、2「ドライブ」
この2つがうまくできていることが大切です。このことについて、まず下半身に注目してみます。※言葉の説明のための絵を追加しました。

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 スイングするということは解剖学的にみてどういうことかというと「股関節の屈曲」がこれにあたります。 そのときに収縮する筋肉は「腸腰筋」であり、弛緩するのが「大殿筋」です。ドライブするということは、「股関節の伸展」であり、 そのときに収縮、弛緩するのはそれぞれ「大殿筋」、「腸腰筋」です。この観点から見れば、走るのに最も重要な役割をはたしているのは大殿筋と腸腰筋であると言えるのです。

 

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 ここで、膝関節の屈曲と伸展にも目を向けてみましょう。 スイング動作において「膝関節は屈曲」します。 このときに収縮するのは「大腿二頭筋ハムストリングス)」であり、 弛緩するのは「大腿四頭筋」です。ドライブ動作においてはその逆で「膝関節は伸展」し、収縮、弛緩するのは「大腿四頭筋」、「大腿二頭筋」です。それぞれの動作においてこの伸展と屈曲する力を利用することでより大きな力を生み出せますが、メインは股関節の屈伸だということを考慮すれば、やはりこの2つの筋群は予備的な筋だといえるでしょう。

 

 最後に足首の屈伸について考えます。つま先を上げることを「背屈」下げることを「底屈」と呼びます。足が接地する局面において必要なのは「底屈」です。これは「下腿三頭筋」の収縮によって行われます。ちなみにこのとき弛緩しているのは「前脛骨筋」です。


 こうやって考えると、鍛えるべき優先順位は股関節の筋肉>膝関節の筋肉>下腿三頭筋、となります。


ここまで書いたら疲れちゃった(・ω・)


 色々とはしょって言いたいことだけいいますと、スイング動作を強化するためにハムストリングスに重きを置いて鍛えると、膝関節の屈曲という動作が前に出てしまい、足が流れるのではないかと。 鍛えにくい「腸腰筋」をいかに鍛えるかということを、今一度確認しなければいけないなと思いました。気が向いたら続きも書きます。

今回は前後方向の、しかも下半身だけに言及しました。

 

※以下略

 

 ちょっと専門用語が多いけどこんな感じ。おしりを使って走るっていうのはドライブ動作の時におしりをイメージするといいかも。スイング動作の時は足がお腹までつづいてるようなイメージで、お腹を起点にして足を振り上げる(正確には上げるわけじゃない)といいと思います。